もともと糖尿病患者に推奨されている低血糖食が、減量効果を発揮しやすいことがわかったのです。 (Shutterstock)

楽にダイエットを実現? 「低GI食品は痩せやすい」トロント大学研究

ダイエットをする人の多くは、「なかなか痩せない」と嘆き、楽をして痩せることが夢物語になっています。現在、健康維持に関して、食生活におけるGI(食後血糖値の上昇度を示す指標)の値が注目されており、トロント大学の研究によると、興味深いことに、12週間にわたって低GI食を取り入れた人は、知らないうちに体重が減っていたことがわかりました。

はっきり言って、この研究体重減少は平均1ポンド強(約450グラム)と大した数字ではありません。しかし、考えてみてください。カロリー制限もなく、食事の時間制限もなく、ダイエットを目的としていないのに、簡単に痩せられます。

この研究はもともと、糖尿病および糖尿病予備軍のために、低GI食血糖値を下げるかどうかの確認で行われたものです。

トロント・スター紙によると、発表された29の試験において、低GI食は糖化ヘモグロビン値に対して「臨床的に意味のある」効果を発揮したといいます。

低GI食は新しい

この研究結果は、低GI食が一部の薬と同等の効果があることを示していると研究者は考えています。薬には副作用がありますが、低GI食にはありません。副作用があるとすれば、体重減少、コレステロールの低下、炎症、血圧の低下などがあります。

低GI食は健康食の分野では新しく、以前は低脂肪食、ベジタリアン食、低塩分食に注目が集まっていました。デイビッド・ジェンキンス博士が食品のGI値に関する研究を発表し、低GI食の基礎を築いてから、まだ40年しか経っていないのです。

40年というと長いようですが、肉食の歴史が165年もあります。この他にも様々なダイエット方法がありますが、全てが良いというわけではなく、競い合っているのが現状です。

低GI食品とは

低GI食の考え方はシンプルです。食品によって、食べたときの血糖値への影響は異なります。高GI値(70以上)の食品は血糖値を急上昇させるので、甘い朝食用シリアル、白米、ケーキなど、これらの食品を食べ過ぎないようにしましょう。

一方、パイナップル、大根、コーンフラワー(トウモロコシを挽いて作られた殻粉)は中程度(56~69)のGI値なので、糖尿病の人は血糖値を急上昇させないよう、適量を食べるようにするとよいでしょう。

最後に、GI値が低い(55以下)食品として、りんご、サワードウブレッド(自然発酵させた酵母を使用して作ったパン)、さつまいもなどがあり、これらはたくさん食べることが推奨されています。また、大麦はGI値が28と穀物の中で最も低く、GI基準ではスーパーフードに分類されています。

研究者は白パンのような高GI食品ではなく、大麦などの食品をメインの炭水化物食品として摂取することを推奨するとしています。

また、カナダ保健省がGI値を食品栄養表に記載し、人々が買い物の際に参照できるようにすることを、研究者たちは期待しています。

簡単に痩せたいけれど、食品のGI値がわからない場合は、カナダの糖尿病食のガイドラインを確認してください。それでも疑問が残るなら、もっと大麦を食べましょう。

(翻訳・呉思楠)