ウクライナ東部・ドネツク地方をパトロールするウクライナ兵士。前方には破壊された建物が見える。 (Photo by ANATOLII STEPANOV/AFP via Getty Images)

ロシアの武力行使許せば台湾問題にも波及する恐れ=駐日ウクライナ大使

駐日ウクライナ大使のセルギー・コルスンスキー氏は26日、ロシアによる武力侵攻が行われれば、外交問題の解決に軍事的手段を使うことを許した世界的な先例を作ることとなり、台湾などの地域で同じような状況が生じる恐れがあると強い懸念を示した。

日本外国特派員協会で会見したコルスンスキー氏は、ウクライナに戦争をする意図はないとしつつ、軍事的準備を整えていると述べた。そしてロシア側と外交交渉を通じて妥結点を模索していると強調した。

ロシアとドイツなどの欧州諸国を繋ぐ天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム」については「欧州を恐喝するための政治的手段」であるとの見方を示した。長距離パイプラインが持つ脆弱性を挙げ、「万が一寸断されたら欧州諸国に打つ手はあるのか」と投げかけた。

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