1月27日、台湾主計総処が発表した2021年の域内総生産(GDP)速報値は6.28%増加し、10年以来の高い伸びを示した。写真は台北の街並み。2021年2月撮影(2022年 ロイター/Ann Wang)

台湾、21年成長率は6.28% 輸出急増で10年以来の高い伸び

[台北 27日 ロイター] – 台湾主計総処が27日発表した2021年の域内総生産(GDP)速報値は6.28%増加し、10年以来の高い伸びを示した。新型コロナウイルス禍で在宅勤務や自宅学習が増えたことから、ハイテク製品の輸出が急増した。半導体需要の世界的な拡大も輸出を後押しした。

20年のGDP伸び率は3.11%。2010年は10.25%だった。

21年第4・四半期のGDP速報値は前年同期比4.88%増で、伸び率は第3・四半期の3.7%から加速した。ロイターがまとめた予想の3.8%増も大幅に上回った。

ただ、第2・四半期の7.43%増、第1・四半期の8.92%増には及ばなかった。

21年の輸出は29.4%増加し過去最高を記録。第4・四半期は米ドル建てベースで前年同期比26.01%増だった。

主計総処の当局者は、新型コロナウイルス防疫措置の影響を受けた消費が第4・四半期は回復したと述べた。

しかしキャピタル・エコノミクスは、輸出は昨年の伸びを維持できないと指摘。「多くの輸出先で消費がインフレ高進や財政支援縮小の影響を受けている。今年の輸出は横ばいと予想する」との見方を示した。

最大の貿易相手である中国の景気減速もリスク要因となっている。

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