写真は台湾とリトアニアの旗。20日、リトアニアにある台湾の事実上の大使館となる代表機関で撮影(2022年 ロイター/Janis Laizans)

米高官がリトアニア訪問、中国の圧力直面で 経済協力を議論

[ワシントン 28日 ロイター] – 米国務省は28日、ホセ・フェルナンデス国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)がバルト3国の一つであるリトアニアを訪問し、経済協力について議論すると発表した。リトアニアは台湾との関係を強化しており、台湾を自国領土の一部と主張する中国からの圧力に直面している。

フェルナンデス氏は30日から2月1日の日程でリトアニアの首都ビリニュスを訪問。2─4日にはブリュッセルで欧州連合(EU)当局者と会談する予定。

ビリニュスでは二国間の経済協力や「中国からの政治的圧力および経済的抑圧を受けているリトアニアに対する米国の強い支持」について話し合う。

米輸出入銀行の当局者も同行し、ハイテク製造業、ビジネスサービス、再生エネルギーなどの分野で米国とリトアニア企業の事業機会を拡大するため、6億ドル規模の覚書の実現について協議する予定。

リトアニアは、台湾の事実上の大使館となる代表機関を昨年11月に開設。名称も欧州に置く代表機関で初めて「台北」ではなく「台湾」の表記の採用を認めた。 これに対して中国は猛反発し、リトアニアとの外交関係を格下げするなど、中国とリトアニアの関係は冷え込んでいる。

EUの欧州委員会は27日、中国がEU加盟国のリトアニアに差別的な貿易措置を取ったとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した。リトアニア政府は、貿易紛争が中国とEU間の協議で解決されることを望むとしている。

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