2021年8月8日、横浜市の聖マリアンナ医科大学病院で、コロナ感染が疑われる患者に防護具(PPE)を着用した医療従事者が対処している(Photo by YASUYOSHI CHIBA/AFP via Getty Images)

イベルメクチン、オミクロン株に効果 興和と北里大学が試験

医薬品メーカーの興和は31日、北里大学との共同研究で、中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染症で「イベルメクチン」がオミクロン株に対しても同等の抗ウイルス効果があると発表した。今後は治療薬としての安全性など検証する。

イベルメクチンにはウイルスの細胞内への侵入抑制と複製阻止の作用があり「コロナ感染症治療薬(錠剤)としての応用が期待される」という。同社によれば、この効果はデルタ株など他の変異株でも同等にみられた。

興和は昨年7月、ノーベル生理学医学賞受賞でイベルメクチン開発者である大村智北里大学特別栄誉教授から直接、中共ウイルス感染症の治療薬として臨床試験の申し出を受け、医療現場での使用を想定した第3相臨床試験を行っていた。

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