松野博一官房長官は9日の衆院予算委員会で、経済安全保障法制準備室長を務める藤井敏彦国家安全保障局担当内閣審議官が経済産業省に出向する人事について「職務を続けさせるのは困難と判断した」と述べた。写真は、松野官房長官。2021年10月4日に首相官邸で撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

経済安保法案の責任者「続行困難」、法案作業は加速=官房長官

[東京 9日 ロイター] – 松野博一官房長官は9日の衆院予算委員会で、経済安全保障法制準備室長を務める藤井敏彦国家安全保障局担当内閣審議官が経済産業省に出向する人事について、「職務を続けさせるのは困難と判断した」と述べた。落合貴之委員(立民)への答弁。

不適切とされる事案に関しては「事実関係の調査を行っている段階」とし、「今後判明した事実に基づき適切に対処する」との考えも述べた。一方、経済安保の必要性については「待ったなしの課題で、引き続き法案準備作業を加速したい」と強調した。

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