2月9日、萩生田経産相は、ウクライナ情勢が緊迫化し欧州で天然ガス調達が滞ることを避けるため、日本国内での安定供給を大前提とした上でLNGの一部を欧州向けに融通すると発表した。写真は昨年10月、都内で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

政府、欧州へのLNG一部融通を表明 国内の安定供給確保が大前提

[東京 9日 ロイター] – 政府は9日、ウクライナ情勢の緊迫化などから欧州の液化天然ガス(LNG)需給が厳しくなっていることを受け、LNGの一部を欧州向けに融通すると発表した。米国や欧州連合(EU)の要請に応じた。

萩生田光一経済産業相は省内で記者団に、日本国内での安定供給が大前提となると述べた。

萩生田経産相は「ウクライナを巡る国際情勢の中で、同志国との連携は今後も必要になってくる」とし、協調姿勢を示した。日本もLNGの輸入国であり、在庫や輸入予定、今冬の寒さなどを踏まえ「余剰分を融通する。大きな数字ではないかもしれないが、日本としての精一杯の貢献」と述べた。

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