岸田文雄首相は15日夜、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、外交努力で緊張緩和につなげることで一致した。写真は2月14日、東京の首相官邸で撮影(2022年 時事通信)

1億ドル規模を借款で支援、岸田首相がウクライナ大統領に伝達

[東京 15日 ロイター] – 岸田文雄首相は15日夜、ロシアとの緊張が高まるウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、少なくとも1億ドル規模の借款による支援の用意があることを伝えた。会談後に首相官邸が発表した。

岸田首相はこの日、欧州委員会のフォンデアライエン委員長、ウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ電話で会談。記者団に対し、外交努力によって緊張緩和につなげていくことで両首脳と一致したことを明らかにした。ロシアがウクライナに侵攻した場合の対応を記者から問われると、「制裁も含めてG7をはじめとする国際社会と連携して適切に対応していきたい」と語った。

岸田首相は両首脳に対し、ウクライナの主権と領土の一体性を支持していることを改めて伝えたことも明らかにした。

(杉山健太郎)

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