2月27日、 林芳正外相(写真)は北朝鮮によるミサイル発射とウクライナ情勢との関連についてまだ情勢を分析していないが、「しっかり備えをもっていかなければならないという思いを新たにした」とNHK番組で述べた。ミュンヘンで19日撮影(2022年 ロイター/Andreas Gebert)

林外相「金融市場など注視し対応」、SWIFTへの日本方針で

[東京 27日 ロイター] – 林芳正外相は27日のNHKの番組で、米欧が国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)からのロシア排除で合意したことについて日本の対応を問われ、「金融市場などを注視しながら対応しなければならない」と述べた。

日本によるさらなる制裁について問われ、林外相は25日に発表した措置を「速やかに実施していくということが大事だ」と述べた。その上で、主要7か国(G7)と連携してどういう対応が可能かということを検討していかなければならないとの認識を示した。

林外相は、27日夜、主要7か国(G7)での協議を予定していることを明らかにした。

また、林外相は、北朝鮮によるミサイル発射とウクライナ情勢との関連について、まだ情勢を分析していないが、「しっかり備えをもっていかなければならないという思いを新たにした」とも述べた。

核兵器の存在を誇示するかのようなロシアのプーチン大統領の発言への受け止めを問われ、林外相は、「本当に論外」とし、武力の行使自体が明確の国際法違反であると発言。核兵器ことについて触れることや示唆することは、「われわれ、唯一の戦争被爆国としては国民感情的にも許すわけにはいかない」との見解を述べた。

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