岸田文雄首相は28日の参院予算委員会で、ロシアの一部銀行を国際的な銀行決済システム、SWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することに関連し、国民生活や日本経済を守るため、対応すべきことは迅速に対応していかなければならないと述べた。写真は2021年12月、国会で撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)

日本経済守るため、対応すべきこと迅速に行う=対ロ制裁で岸田首相

[東京 28日 ロイター] – 岸田文雄首相は28日の参院予算委員会で、ロシアの一部銀行を国際的な銀行決済システム、SWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することに関連し、国民生活や日本経済を守るため、対応すべきことは迅速に対応していかなければならないと述べた。

佐藤正久委員(自由民主党・国民の声)の質問に答えた。岸田首相は「エネルギー価格をはじめ、日本経済のさまざまな分野に影響が出ることが十分想定される。注視していかなければならない」と述べた。

前日発表したプーチン・ロシア大統領の資産凍結について、岸田首相は速やかに実施したいと述べた。ただ、林芳正外相はプーチン氏が日本で保有する資産の総額を明らかにしなかった。

プーチン大統領が核抑止力に言及したことについて、林外相は「情勢のさらなる不安定化につながりかねない、きわめて危険な行為だ」と非難した。ロシアの軍事行動を支援しているベラルーシへの制裁については、政府高官を含む個人への措置を検討していると述べた。

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