ドラゴンフルーツに含まれる7つの健康効果

ドラゴンフルーツは多くの効能を持ち、地球上で最も魅力的な果物の一つでしょう。珍しい鱗(うろこ)と見事な赤い皮に包まれたクリーミーな白い果肉には、黒い種が散りばめられています。ドラゴンフルーツの中には、皮がピンクや黄色で果肉が赤いものもあります。

この甘い果実はサボテン科に属しますが、原産地の東南アジアでは「ドラゴン」と呼ばれ、ドラゴンフルーツ、グリーンドラゴン、ドラゴンクリスタルとも呼ばれます。インドでは、ドラゴンフルーツはピタヤと呼ばれ、甘い風味と柔らかい食感、そして健康に良いことで珍重されています。ドラゴンフルーツには、以下のような効果があります。

1. 食物繊維の含有量が多い
ドラゴンフルーツに含まれる豊富な食物繊維は、コレステロールの低減、便通の促進、大腸の健康、デトックス効果など、さまざまな用途に利用されています。

2. 抗酸化物質が豊富
ビタミンC、ヒドロキシ桂皮酸、フラボノイド、ベタインなどの抗酸化物質が豊富に含まれる果物です。 ヒドロキシ桂皮酸は抗がん作用を示し、フラボノイドは心臓病のリスク低減につながり、ベタインは低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール値の低下、抗炎症作用、新しい血管の成長を促すことが分かっています。

3. オメガ3脂肪酸の良質な供給源
ドラゴンフルーツの黒い種は、オメガ3脂肪酸の供給源です。オメガ3脂肪酸は、心臓の健康、脳の健康、不安、炎症、目の健康において重要な役割を果たします。

4. 肌の健康を保つ
ドラゴンフルーツに含まれる抗酸化物質やビタミンは、肌のキメを整えたり、肌の健康にとても効果が期待できます。東南アジアの人々は、ドラゴンフルーツのペーストを肌に塗って、ニキビの治療や日焼けの緩和、老化の進行を遅らせるために使用しています。

5. 糖尿病の予防に役立つ
「PLOS」(Public Library of Science: General)に掲載された研究では、ドラゴンフルーツの摂取により、2型糖尿病の人ではなく、糖尿病予備軍の人の空腹時血糖値が有意に低下したと報告されています。このことは、ドラゴンフルーツが2型糖尿病の予防に役立つ可能性を示唆しています。

6. 重要なミネラルを提供する
ドラゴンフルーツは、カリウム(血圧に重要)、カルシウム(骨の健康)、マグネシウム(骨の健康、その他多くの効果があります)、鉄(血液の健康促進)などを含みます。

7. 体重を減らすのに役立ちます
ドラゴンフルーツは中くらいの大きさで1個あたり約60キロカロリーしかありません。食物繊維が豊富で、自然な甘みがあるので、甘いものが苦手な方でも満足でき、空腹感も軽減されます。
 

果肉はサラダに入れたり(四角やボール状にカット)、スムージーに加えたりするとよいでしょう。 (Shutterstock)

ドラゴンフルーツの食べ方
 

ドラゴンフルーツは何と言っても生で食べるのが一番おいしいです。縦にスライスして果肉をスプーンで取り出し、皮の部分を剥くだけです。皮はとても苦いので、なるべく避けましょう。果肉は四角やボール状にカットにしてサラダに入れたり、またスムージーに入れたりするとよいでしょう。

(翻訳・里見雨禾)