3月4日、米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。写真は2021年10月、北朝鮮のミサイルについてのニュースを見る韓国ソウルの人々(2022年 ロイター/Kim Hong-Ji)

北朝鮮、寧辺核施設の活動が活発化=38ノース

[ソウル 4日 ロイター] – 米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は4日、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。

核分裂性物質の生産が行われているほか、施設拡大に向けた基礎工事が進められており、近く実験用軽水炉(ELWR)の稼働が始まる可能性があるという。ただ、プルトニウム抽出のために使用済み核燃料を再処理する放射化学実験室の能力拡大に向けた追加の作業が必要になるという。

38ノースは「北朝鮮のプルトニウム生産能力が大幅に高まる可能性がある」と結論付けている。

北朝鮮は1月に相次いでミサイルを発射。近い将来のスパイ衛星打ち上げの準備を進めているとみられている。核兵器や大陸間弾道ミサイルICBM)の実験を再開する可能性も示唆しており、今月9日の韓国大統領選でどの候補が当選しても難しい対応を迫られそうだ。

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