英BBCは4日、ロシアでの全ジャーナリストとサポートスタッフの業務を一時的に停止すると発表した。1月撮影(2022年 ロイター/Hannah McKay)

BBCやCNNなど、ロシアで取材や放送停止 「偽情報」罰則強化で

(見出しを修正しました)

[ロンドン 4日 ロイター] – 英BBCは4日、ロシアでの全ジャーナリストとサポートスタッフの業務を一時的に停止すると発表した。ロシアで、意図的に「フェイク」ニュースを流したとされる人物に刑事罰を科す新法が導入されたことを受け、スタッフの安全確保を優先する。

BBCのティム・デイビー会長は、この法律は独立したジャーナリズムのプロセスを犯罪視していると非難する声明を発表した。

BBCのロシア語サービスは継続し、ロシア国外から運営するという。

CNNも「今後の状況とわれわれが取る次の行動を見極める間、ロシアでの放送を中止する」と発表。ブルームバーグニュースも、ロシア国内におけるジャーナリストの取材活動などを一時停止する方針を示した。

カナダの公共放送局、カナダ放送協会(CBC)も、現地からの報道を一時停止すると発表した。

関連記事
4月20日、アメリカ下院は360対58の圧倒的多数で「21世紀の平和実現のための法案」を可決した。同法案は、中国本土系動画配信アプリ「TikTok(ティックトック)」について、運営会社に対し早期の事業売却を求める。
アメリカのマイク・ジョンソン下院議長が中国共産党首魁の習近平、ロシアのプーチン大統領、そしてイランを「悪の枢軸」と呼んだことに対し、在米中国共産党大使館の報道官はメディアの取材で不満を示した。
複数の米政府高官は12日、中国が工作機械や超小型電子機器、ドローン、巡航ミサイルなどの軍事兵器を大量供給することで、ロシアの対ウクライナ軍事行動を支援していると語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、ダニロフ国家安全保障・国防会議書記を解任した。後任はオレクサンドル・リトビネンコ対外情報局長官。
欧州連合(EU)のオサリバン制裁特使は21日、ウクライナに侵攻したロシア軍を支援する可能性がある製品の中国からの輸出に対処する措置を、同盟国と検討していることを明らかにした。