研究:「彼岸の世界」あの世とはどういう世界か(1)

人生は世界の運命の川に浮かぶ夢に過ぎません。目覚めた後の私たちのはどこにあるのでしょうか?

「夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり。而して浮生は夢のごとし、歓を為すこと幾何ぞ。古人燭を秉りて夜遊ぶ、良に以有るなり」。

そもそも天地はあらゆるものを迎え入れる旅の宿のようなもので、時の流れは永遠の旅人のようなものだ。しかし人生ははかない夢のように短かく過ぎ去ってゆく、喜び楽しむ時間は長くは続かない。昔の人がロウソクに火を灯して夜中まで遊んだのは、実にもっともなことなのだ。

これは李白の人生に対する呟きです。人生は世界の運命の川に浮かぶ夢に過ぎません。目覚めた後の私たちの魂はどこにあるのでしょうか?

 

生まれ変わって、「彼岸の世界」に来る

過去半世紀の間、西洋では「生まれ変わり」について多くの研究が行われてきました。 ジォエル・ウィットン博士とJoe Fisher氏は、1986年に「人生と人生の間(Life between life)」という本を共同出版しました。これはおそらく「彼岸の世界」を深く探求した最初の本です。

ウィットン (Whitton) 博士は1973年に生まれ変わりの分野で研究を開始し、10年以上にわたって、30を超える詳細な事例を蓄積してきました。

ウィットン博士の指導の下、被験者たちは深い催眠状態に入り、過去の多くの人生を追体験するだけでなく、生まれ変わりの間に「彼岸の世界」に入ることができました。

ウィットン博士の研究によると、「彼岸の世界」の光景は驚く話ばかりで、その喜怒哀楽は言葉を簡単に表現できないものばかりでした。

その世界では人間社会の時間と空間の概念はありません。その状態では、人々はこれまで以上に気分が良くなり、言葉を使わずに考えたり感じたりでき、人々は互いに心でコミュニケーションをとることができます。人間の世界と比較して、その中の自己はより本質的で真の自己でした。

彼岸の世界では、人は何人かの長老の前に来て、これらの長老は彼ら(または彼女ら)に過去の人間の社会における人生を振り返らせます。それは映画のように人生のすべてがつぶさに表現されており、意図しない言葉や行為による危害など、死ぬ前に気づかなかったあらすじなど、一瞬で完全に明らかにされます。これは彼らがその時には気づかなかった潜在的な危険なども含まれます。

この世では、人々は自分の過ちを隠すためにさまざまな言い訳をしたりすることがよくありますが、その世界では人々はもはや間違っているふりをするのではなく、ただただ自分の過ちを深く後悔しているだけです。

長老たちは彼らと彼らの過去の人生を分析し、彼らの過ちを反省させたり、後悔させたり、認識させたりして、自分自身を向上させるため、彼らの次の人生を整えます。

(翻訳・郡山雨来)