3月8日、バルト諸国を歴訪中のブリンケン米国務長官はエストニアの首都タリンでカラス首相と会談した。写真は同日、タリンで記者会見するブリンケン長官(2022年 ロイター/Olivier Douliery)

エストニア首相、対ロ制裁の抜け穴防止要請 米国務長官と会談

[タリン 8日 ロイター] – バルト諸国を歴訪中のブリンケン米国務長官は8日、エストニアの首都タリンでカラス首相と会談した。

カラス首相はブリンケン長官に対し、対ロシア制裁の抜け穴を封じるよう要請。ロシアとベラルーシの全ての銀行を国際送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除すると同時に、制裁の抜け穴に利用される可能性のある暗号資産(仮想通貨)を制限する必要があると述べた。

首相は「プーチン大統領の暴力は追加制裁や孤立化に向けた決定に関連する」とし、プーチン大統領が戦争を遂行する能力がまひするまで、新たな措置を講じていくと言明した。

バイデン米大統領は8日、ロシア産原油の輸入を禁止すると発表した。バルト3国はロシア産原油の禁輸を要請していた。

また、2015年のイラン核合意再建に向けた協議で、ウクライナ紛争を巡る対ロ制裁がイランとの貿易に打撃を与えないことを保証するようロシアが米国に要求したことについて、ブリンケン長官は「われわれはイランとの相互順守に回帰できるよう取り組んでいる。ロシアもこの取り組みに関与し、イランが核兵器を取得しないことに関心がある」と述べた。

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