ウクライナのクレバ外相は、10日に行われたロシアのラブロフ外相(写真右)との会談後に記者会見し、停戦の達成で進展はなかったと述べた。写真はトルコのアンタルヤで撮影。トルコ外務省提供(2022年 ロイター)

ウクライナ・ロシア外相会談、停戦交渉で進展なし

[アンタルヤ(トルコ) 10日 ロイター] – ウクライナのクレバ外相とロシアのラブロフ外相は10日、トルコで会談した。クレバ外相は会談後に記者会見で、停戦の達成で進展はなかったと述べた。ラブロフ外相は、ロシアはウクライナ側に提案をしており、回答が欲しいと述べた。

両外相の会談は、ロシアのウクライナ侵攻以来初の2国間ハイレベル協議。

クレバ氏は、ウクライナ南部の港湾都市マリウポリが最も困難な状況となっているものの、ラブロフ氏は同都市からの人道回廊確保を約束しなかったと述べた。

ラブロフ氏は、プーチン大統領は「特定の」問題について協議するためゼレンスキー大統領と会うことを拒否しないとの認識を示した。

また、ウクライナを巡るロシアと西側との対立が核戦争につながることはないとの認識を示し「核戦争が始まるとは信じたくないし信じていない」と述べた。

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