松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。写真は、官邸で会見する松野氏。2021年10月4日に撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

北朝鮮の軍事行動、平和・安全脅かすもので断じて容認できず=官房長官

[東京 11日 ロイター] – 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。

防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイルICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に何らかの機能を検証するために発射された可能性があるという。

松野長官は、各国がロシアによるウクライナ侵略に対応している中、北朝鮮は国際社会に対する挑戦を一方的にエスカレートさせるミサイル発射を強行していると指摘。関連する安保理決議に違反するものであり「強く非難する」と述べた。

読売新聞は11日付朝刊で、政府が新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を行う検討に入ったと伝えた。松野長官は、まず速やかに3回目接種が進展するよう取り組むと強調。その上で、4回目接種については科学的知見や諸外国の状況を注視していきたいと語った。

(杉山健太郎)

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[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者は21日、北朝鮮に対し、政治犯収容施設で劣悪な環境に置かれた多数の人々を解放するよう呼び掛けると同時に、国際社会に核問題とともにこの問題を取り上げるよう促した。 キンタナ氏は、2014年の国連調査で最大12万人が収容施設で拘束されていることが判明したとし、その後も施設に関する報告を受け続けていると述べた。
[ソウル 4日 ロイター] - 米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は4日、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。 核分裂性物質の生産が行われているほか、施設拡大に向けた基礎工事が進められており、近く実験用軽水炉(ELWR)の稼働が始まる可能性があるという。ただ、プルトニウム抽出のために使用済み核燃料を再処理する放射化学実験室の能力拡大に向けた