ドイツ農業省のシルビア・ベンダー次官は10日、食料の輸出を縮小する国が増えていることに懸念を示した。ドイツが議長国を務める先進7カ国(G7)は11日、農相会合を開催し、ロシアのウクライナ侵攻を踏まえた食料の安定供給などについて協議する見通し。写真はベルリン南西のツァイツで収穫された小麦。2018年8月撮影(2022年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

ウクライナ危機で世界の食料輸出縮小に懸念=ドイツ農業次官

[ハンブルク 10日 ロイター] – ドイツ農業省のシルビア・ベンダー次官は10日、食料の輸出を縮小する国が増えていることに懸念を示した。ドイツが議長国を務める先進7カ国(G7)は11日、農相会合を開催し、ロシアのウクライナ侵攻を踏まえた食料の安定供給などについて協議する見通し。ベンダー氏は同会合に先駆けて発言した。

ベンダー次官は、「一部の国は市場閉鎖を計画しており、非常に懸念している」と指摘。「足元の危機は、我々が強い連携を示してこそ乗り越えられると信じている」と強調した。

ロシアとウクライナは世界の小麦輸出市場で約30%を占め、飼料用穀物と食用油の主要輸出国でもある。ロシアによる侵攻で、ウクライナの輸出作業は停止し、ロシアは輸出を大幅に減らしている。

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