3月11日、ウクライナからの避難民が250万人を突破し、隣接する東欧諸国での受け入れ態勢が限界に達しつつあることが分かった。写真は3月10日、ワルシャワのウクライナ避難民受け入れセンターで(2022年 ロイター/Jacek Marczewski/Agencja Wyborcza.pl )

ウクライナ難民250万人が隣国流出、東欧諸国の受け入れ限界に

[メディカ(ポーランド)/プラハ  11日 ロイター] – ウクライナからの避難民が250万人を突破し、隣接する東欧諸国での受け入れ態勢が限界に達しつつある。

ポーランド、スロバキアルーマニアハンガリーモルドバなど、ウクライナと国境を接する近隣諸国での救援活動は、非政府組織(NGO)や地方自治体の支援に基づき、主に一般市民ボランティアが担っている。戦争が長期化するにつれ、一部都市で宿泊施設が不足するなど、十分な支援を行うことが困難になってきている。

ポーランドの首都ワルシャワに設置された受け入れ施設では、10日までに約70%が埋まった。ワルシャワ市長によると、ウクライナからの避難民が現在、人口の10%超に達しているという。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ高等弁務官は8日、国連はウクライナからの避難民が400万人に達するという想定に基づいた人道支援を計画しているが、計画の拡大が近いうちに必要になる可能性があるとの見解を示した。

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