中国海軍の094型原子力潜水艦。イメージ写真(MARK SCHIEFELBEIN/AFP via Getty Images)

タイ向けの中国製潜水艦、独企業のエンジンを使えず=米紙

中国がタイ海軍に販売するS26T潜水艦に、ドイツのMTUフリードリヒスハーフェン社(MTU Friedrichshafen GmbH)のディーゼル・エンジンを装備できないことがわかった。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)14日付によると、中国とタイの間で、S26T潜水艦の売却に関してすでに合意している。タイ海軍のスポークスマンは、売却協定では、中国製のS26T潜水艦にMTUフリードリヒスハーフェン社のエンジンを装備することが必須となっていると示した。タイは潜水艦の購入に向けて4億1000万ドルを拠出したという。両国は現在、他社のディーゼル・エンジンを採用することで交渉しているが、合意に至っていない。

MTUフリードリヒスハーフェン社は昨年、独メディアの取材に対し、過去に中国の039型潜水艦にエンジンを提供したと明らかにした。同社はWSJに出した声明の中で、ドイツ国内の法改正により、中国への潜水艦用エンジン供給を「中止した」とした。

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