3月19日、ウクライナ南東部マリウポリ市当局は、ロシア軍が先週、住民数千人を強制的にロシア領に連行したと明らかにした。18日撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

ロシア軍、「住民数千人を連行」とマリウポリ市当局

[20日 ロイター] – ウクライナ南東部マリウポリ市当局は19日、ロシア軍が先週、住民数千人を強制的にロシア領に連行したと明らかにした。

アゾフ海に面したマリウポリはロシア軍の激しい攻撃を受け、約40万人の住民は避難ができず、ライフラインも止まり厳しく危険な状況に置かれている。

市当局は通信アプリ、テレグラムで「先週、住民数千人がロシア領に強制的に連れていかれた。(ロシア軍は)Livoberezhniy地区と、スポーツクラブの建物のシェルターにいた1000人以上(大半が女性と子ども)を違法に連れ去った」と述べた。

ロイターは当局の主張を確認できていない。

ロシア国防省は今月、マリウポリ市民の「避難」のためにバス200台を用意したと表明。先週、ロシアの通信社は国防省の話として、避難民を乗せたバスが15日にロシアに到着し始めたと伝えた。19日の報道では、350人以上を乗せたバス13台がロシアに向かっており、うち50人は西部ヤロスラブリ州に、残りはロストフ州のアゾフ海に面した都市タガンログの臨時施設に向かうとされる。

ロイターは一連の報道内容を確認していない。

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