ハッブル望遠鏡が撮影した、最も遠い星の写真。 (NASA/ESA)

地球からはるか129億光年先 ハッブル宇宙望遠鏡が最も遠い星を発見

ハッブル宇宙望遠鏡が画期的な観測を記録しました。はるか彼方の銀河の中に、今までに観測された恒星の中で最も遠く、129億光年先に位置する恒星を見つけたのです。

3月30日に、学術誌「ネイチャー」にこの発見を発表した研究論文を掲載しました。研究者はこの星の重さが太陽の50~100倍、明るさが太陽の百万倍はあると判明したとしています。

研究グループの主要メンバーである米ジョンズ・ホプキンズ大学のブライアン・ウェルチ氏はこの星を「エアレンデル(Earendel)」と名付けました。「エアレンデル」は古英語で、「明けの明星」「昇りくる光」を意味します。彼は「エアレンデルはサンライズ・アーク(日の出の弧)銀河の中でみつかった。「エアレンデル」はこの明るい星にぴったりの名前だと思う」と紹介しました。

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