中国故事 応報の不思議 9人の子どもが亡くなった事は福事の始まりだった(1)

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清の時代、驚くべき出来事が帰安(現在の浙江省湖州市)で最も裕福な王一家に起こりました。この王家の主人は、20歳の時から9人の息子を授かりましたが、授かったのは皆いたずら者で愚か者でした。王一家は子供たちにいろいろ熱心に教えましたが、うまくいきませんでした。王一家は悲しみましたが、どうしようもありませんでした。

乾隆帝の治世中、ひどい干ばつが1年間続き、米は手に入らず、庶民は空腹で痩せ果てて今にも餓死するような状態でした。富裕層たちは自らの財産を持ち出し、王家も多くの人々を救いましたが、財産は尽き、彼の家は落ちぶれていきました。

その後間もなく、長男は病気になり死にました。その後、次男も亡くなりました。1年も経たないうちに、9人の息子は次から次へと亡くなり、一人も残りませんでした。夫婦はとても悲しみ、憤りのあまり、正気を失いました。

王一家は常に観音菩薩を崇拝しており、息子たちが亡くなった後、彼らは追悼文を書き、堂の仏像の前でそれを燃やしました。その夜、夫婦は観音菩薩が彼らに説法する夢を見ました。

「お前たちが以前に授かった9人の息子は9人の悪魔であり、彼らはすべてお前を破滅させるために生まれた放蕩息子だ。お前の家族は前世に悪行を蓄積したため、借りを取り戻すために生まれてきたのだ。しかし、お前には徳があり、豊かな心を持って、貧しい人々と弱い人々を助けるためにすべての富を捧げた。だから天の神はお前を赦し、特別に彼らの9人の悪魔を退散させ、お前の家に良い運命を与え、家業を栄えさせよう。20年後にあなたの家に多くの才能に溢れる星が生まれるだろう」

なんと王と妻は同じ夢を見ました。それ以来、彼らは一生懸命に善行をし、苦しんでいる人々を助けることに専念しました。するとそれから間もなく、妻と何人かの妾が身ごもり、数年の間に5人の息子が生まれました。彼らは皆、書をよく読み、文才があり、高い評価を得ました。孫の代には、王以銜、王以鋙の2人の名士が出て、宮廷では兄弟の翰林が有名になりました。

(翻訳・郡山雨来)

泰源