進化論の虚構(3) 捏造された反復説

前二回(『進化論の虚構(1)ピルトダウン「猿人」』『進化論の虚構(2)ジャワ猿人の誕生、破綻、そして悪あがき』)では、「進化論仮説」が必死に求めてきた最初の二つの証拠が、いずれも捏造であったことをお伝えしました。「ピルトダウン猿人」は「人の頭蓋骨+猿の下顎」を組み合わせたもので、世界を41年間も欺きました。「ジャワ猿人」は、45フィートも離れた場所から出土した「猿の頭蓋骨+人の大腿骨」を寄せ集めたものであり、発見者であるデュボアはこの「発見」を撤回しましたが、今日に至るまで進化論者たちはこれを支柱として頑なに擁護しています。

当初、デュボアをジャワ「猿人」を発明する方向へ導いたのが、進化論の権威的大物であったヘッケルです。本稿では、彼の「業績」の実態を明らかにします。

29.ヘッケルの発明、進化「証拠」ゼロからの突破

ダーウィンの『種の起源』が世に出てから7年後の1866年、ドイツの急進的学者で32歳だったヘッケルは、反復説、別名復演説、系統発生説、生物発生原則を提唱しました。これは何の理論的根拠もない空想や仮説にすぎませんでしたが、「法則」へと格上げされ、物理学のオームの法則と同列に置かれ、あたかも自然界の普遍的法則であるかのように扱われました。

ドイツの進化論専門家ヘッケルは、反復説を捏造し、進化に最初の「証拠」を与えました。(パブリックドメイン)
反復説の捏造は、中国の教科書で数十年にわたり学生を洗脳してきました。(パブリックドメイン、大紀元)

反復説によれば、人間、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類の初期胚は互いによく似ており、とりわけ魚に似ていて、尾や鰭のような構造を持つとされます。胚発生の過程は祖先の進化の歴史を「再演」しており、これによって魚→両生類→爬虫類→鳥類および哺乳類という進化経路が「証明」される、というのです。

なぜこれで証明になるのかについては、当時も今も、誰も説明できていません。遺伝子による裏付けも一切ありません。

この奇妙な「発見」は、仮説と呼ぶにも値しない純然たる捏造でした。しかし「自然法則」という外衣をまとったことで、たちまち世間に自然の法則として受け入れられ、進化論誕生以来の最初の「証拠」となり、進化論支持者たちを大いに鼓舞しました。

30.捏造の発覚

ヘッケルは解剖学の教授でしたが、発生学は独学でした。この反復説という世界的に注目された発見は、真に発生学を研究してきた学者たちを驚愕させました。彼らの生涯の研究成果とは、まったく異なっていたからです。精査の結果、ヘッケルの捏造が明らかになりました。

ヘッケルが人間胚の初期段階にあると主張した「鰓」は、実際には中耳道、副甲状腺、胸腺の初期段階であり、鰓の構造はまったく持たず、外見も魚の鰓には似ていません。ヘッケルが意図的に、魚の鰓や鰓裂のように描いただけでした。また、進化論者が「尾」としたものは、実際には脊椎骨であり、脚より先に形成されるにすぎません。[1]

31.法廷での敗訴

5人の教授がヘッケルを学術詐欺の疑いで告発し、ドイツ・イェーナ大学の法廷で裁かれた際、ヘッケルは自分のいくつかの図が捏造であることを認めました。しかし彼は、「証拠が少なかったため、欠けている環節を補っただけだ」と弁明し、同時代の何百人もの研究者も同様の過ちを犯していると主張しました。

さらに彼は次のように述べました。

「私は自らの捏造罪を告白しましたが、私と共に牢に入れられた数百人の仲間が肩を並べて立っているのを見て、私は慰めを得ました。その中には、最も信頼される観察者や、最も尊敬される生物学者が多く含まれていました。最良の生物学教科書、論文、学術誌に掲載された図表の大半も、同程度の捏造という非難を受けるでしょう。それらは不正確であり、多かれ少なかれ改変、作為、構成が加えられているからです」[2]

32.再び独立した否定

ドイツの人類発生学者ブレヒシュミットは、ヘッケルの捏造がすでに暴かれていることを知りませんでした。彼は長年の研究に基づき、『人の生命の始まり』を著し、詳細な資料によって、初期人胚にいわゆる「祖先構造」は存在せず、最初から最後まで人間の構造として成長することを示しました。[3]

すでに捏造と判定された「反復説」が、なぜ再び否定される必要があったのでしょうか。それは、進化論者たちが知らぬふりをし、進化論の「証拠」が乏しいため、いまだに反復説を体裁として使い続け、多くの学者が事情を知らなかったからです。

33.さらにもう一度の独立否定

イギリス・ロンドンの医師で発生学者のリチャードソンは、生涯にわたり胚胎を研究してきましたが、人の胚が「魚」の段階を持つのを一度も見たことがありませんでした。彼は、進化論という疑似科学の勢力が強大で、自分一人では覆せないことを理解していました。

1997年、彼は17の研究機関の科学者を組織し、50種の異なる脊椎動物の胚とその発育過程を研究しました。そして『解剖学と発生学』誌に、「脊椎動物の胚発生には反復説が主張する祖先的特徴は存在しない」という論文を発表し、「ヘッケルの胚」は生物学史上もっとも「有名な」詐欺であることを示しました。ヘッケルは胚の構造を付け加え、改ざんしただけでなく、「各部位の比率を意図的に変え、種間の類似性を誇張し、大きさが10倍も異なっていても、ほぼ同じ大きさに描いていた」のです。

発生学者リチャードソンのチームが発表した動物の実際の胚写真は、進化論の反復説による捏造図とあまりにも異なっています(著者作図、原図は参考文献[4]より)

上図から分かるように、さまざまな動物の実際の胚の姿は大きく異なっており、真実の写真と、ヘッケルが進化論を証明するために描いた捏造図との隔たりは極めて大きく、魚類同士でさえ差異は顕著です。[4]

彼らは次の点を指摘しました。
(1)ヘッケルが「初期胚」と称したものは、真の最初期ではなく、実際の最初期では差異はさらに大きいこと。

(2)ヘッケルが描いた段階においても、各種の胚は本来異なっており、彼が手を加えて似せたこと。

(3)ヘッケルは、比較的似ている胚だけを意図的に選んだこと。両生類では差異が大きいため、カエルを用いなかったこと。

(4)ヘッケルは、人胚の鼻、心臓、肝臓など大部分の内臓や、手足の芽を削り取り、魚の胚のようにしたこと。

(5)ヘッケルは、ニワトリ胚の目を黒く塗って他の動物と揃え、胚の部位の大きさを改変し、10倍も伸縮させて類似性を捏造したこと。

同年9月、最高峰の科学誌『サイエンス』には、彼らの研究成果「ヘッケル反復説捏造の再発見」[6]が掲載されました。これはすでに初めての暴露ではなかったからです。生物学界の若手研究者の多くは、進化論の「反復説」を学んで卒業しており、事情を知らなかったため、再び独立した否定が行われました。しかも今回は、最高レベルの学術誌での発表でした。

34.偽造品の反復説、いまだに人を洗脳

「ヘッケルの法則は長年にわたり、発生学における基本的な指針であり、生物進化を裏づける証拠の一つと位置づけられてきた」——しかし、この反復説は中国で今なお人々を欺いています。(スクリーンショット)

ヘッケルの反復説という完全な学術的偽物は、中国の高校生物教科書で数十年にわたり進化論を証明するものとして使われ、21世紀になってようやくひそかに削除されましたが、その理由は説明されませんでした。しかし影響力の大きい「百度百科」などの大型サイトでは、今なお科学法則を装って人々を洗脳し続けています。

(未完・続く)

参考文献:

1. Harun Yahya, The Evolution Deceit, Global Publishing, ISBN-13 978-9756579381, 2001年1月1日。

2. M. Bowden, Ape-men: Fact or Fallacy? Sovereign Publications, 第2版, ISBN-13 978-0950604213, 1981年1月1日。

3. 【独】エーリヒ・ブレヒシュミット著、陳養正ほか訳、『人の生命の始まり』(The Beginnings of Human Life)、科学出版社、1987年初版、31–38頁、52–57頁。

4. M.K. Richardson ほか, There is no highly conserved embryonic stage in the vertebrates: implications for current theories of evolution and development, Anatomy and Embryology, 1997年7月30日, Doi:10.1007/s004290050082

5. Richardson, M. ほか, A question of intent: when is a ‘schematic’ illustration a fraud? Nature 410, 144, 2001年3月8日。

6. Pennisi, E. ほか, Haeckel’s embryos: fraud rediscovered. Science, 277(5331):1435, 1997年。

(翻訳編集 解問)

張雲俠
華鳳鳴