中国で「国家政権転覆罪」の台湾人、5年の刑期終え家族の元へ
中国で「国家政権転覆罪」で拘束された台湾NGO活動家の李明哲さんが15日、台湾に戻った。李さんはSNSで声明を発表し、自分の救出に尽力してくれた国内外の人々や団体に謝意を表明した。
李さんは 2017年3月下旬に中国広東省に入国してから消息が途絶えた。同年8月、中国当局は李さんに「国家政権転覆罪」で懲役5年の実刑判決を言い渡した。
李さんは15日午前に台湾の桃園空港に到着した。その後、フェイスブックに声明文を投稿し、「私たち家族の苦しみは終わりましたが、中国にはまだ人権を侵害された人々が大勢おり、彼らがいつか解放されますように」と述べた。
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