米税関・国境警備局(CBP)が15日発表した統計によると、3月にメキシコ国境を越えて入国を試みて拘束された人の数は21万人と、2000年の統計開始以来の高水準を記録した。写真は4月13日、米テキサス州との国境メキシコのシウダードファレス で撮影(2022年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

米国境警備局、3月にメキシコから入国試みた21万人拘束 過去最多

[ワシントン 16日 ロイター] – 米税関・国境警備局(CBP)が15日発表した統計によると、3月にメキシコ国境を越えて入国を試みて拘束された人の数は21万人と、2000年の統計開始以来の高水準を記録した。前年比では24%増えた。

11月の中間選挙を控え、バイデン大統領が直面する課題が浮き彫りとなった。

これとは別に、3月に有効なビザあるいは許可なくメキシコ国境の検問所から入国しようとした人の数は1万1000人に上った。

これらの人々の約半数は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として移民希望者をメキシコに即時送還する措置に基づき、退去されられた。

2021年1月に就任した民主党のバイデン大統領は共和党のトランプ前大統領が導入した厳格な移民政策の多くを撤回すると公約に掲げていたが、不法越境者が多いため、手続き面でも政治面でも対応に苦慮している。

11月8日の中間選挙で議会の過半数を奪還したい共和党は、バイデン大統領の政策転換が不法移民の増加を招いたと主張する。

バイデン政権当局者は、コロナ対策で導入した移民希望者の即時送還措置が5月23日までに終了することで、移民はさらに増える可能性があると警告している。

ここ数カ月のメキシコからの越境者の半分以上は引き続きメキシコやグアテマラ、ホンジュラスなど中南米諸国から移動した人々だが、ウクライナやロシアなど遠隔地から移動してきた人々も増えつつある。

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