「便秘解消にコーヒーは効きますか?」便通をよくする6つの自然療法

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コーヒーは世界中で愛飲される嗜好品です。
多くの人が、気分をリフレッシュしたり、眠気覚ましの飲み物として、朝食時や仕事の合間にコーヒーを楽しんでいます。

コーヒーは便秘に効くか?

嗜好品に「薬用効果」を期待する場合、飲み過ぎを避けるために、ある程度の慎重さが必要です。

便通をよくする目的でコーヒーを飲む人も一部にはいますが、実際のところ、コーヒーを飲むことが本当に便秘の解消に役立つのでしょうか。

便秘でお悩みの人も多いと思いますが、コーヒーが排便の促進に役立つかどうかは、2つの要因に関係します。1つは、飲む人の腸が敏感であるかどうか。もう1つは、カフェインの量がどの程度か、ということです。

コーヒーについては、眠気覚まし効果のあるカフェインに関する研究や、健康飲料の観点からコーヒーに含まれる抗酸化物質を研究対象にすることが多いのですが、コーヒーが直接的な「排便促進」に役立つかどうかに関する専門研究は、意外に少ないのです。

 

「コーヒー効果」は人それぞれ

ただ、私たちは経験的に、コーヒーを飲むと便意を感じることを知っています。

員栄病院肝胆腸胃科の医師、呉文傑氏によると、「コーヒーによる便通促進効果があるかどうかは、実は人によるのです」と言います。それは、先述した「腸の敏感さ」と「カフェインの量」に関係するためです。

臨床的に言うと、コーヒーを飲んですぐに便意を感じる人は、どちらかというと「緊張しやすく腸管神経が敏感な人」です。例えば、過敏性腸症候群(IBS)の人、あるいは男女で言えば女性のほうが多く、体形では瘦せている人が比較的多いと言えます。

これらの腸の敏感な人はコーヒーを飲むと、すぐに胃が刺激され、交感神経から脳にメッセージが伝わって胃腸の神経反射を起こし、便意をもよおします。これは、カフェインが交感神経の感受性を高めるためで、このような反応のある人は、交感神経の感受性と反射性が強いと言えます。

呉文傑氏は、「胃腸の神経反射が強くて排便回数が多めであっても、便の形状が正常であれば、生活上の支障を招くことはないので薬を服用しなくても良いでしょう」と述べています。

緊張しやすく、腸の神経が敏感な人は、コーヒーを飲んだ後の排便効果が顕著に出ます。(Shutterstock)

 

注意したい「カフェインの過剰摂取」

また、ある医学専門誌に1998年に掲載された研究では、腸の動きを測定する機器を被験者の大腸の奥に入れて、通常のコーヒー、カフェインレスのコーヒー、白湯を飲んでもらい、食事後の腸の動きにそれぞれが与える影響を調べました。

それによると、カフェイン入りである通常のコーヒーは、カフェインレスのコーヒーに比べて腸への刺激が23%高く、白湯に比べると60%高くなっていました。

呉文傑氏は、大腸の動きにはカフェイン濃度が関連しているため、コーヒーだけでなくコーラや濃いお茶などカフェインを含む飲料を飲んだ場合も含めて、「カフェインの量が多ければ排便を刺激する可能性は高い」と指摘します。

なお、とくに胃腸が敏感でない人でも、コーヒーを飲むと便意が起こることがあります。
上記の実験はブラックコーヒーを用いていましたが、日常飲むコーヒーには、牛乳やクリーム、砂糖などが加わることもあります。アイスコーヒーなら、氷も入ります。

乳糖不耐症の人やクリームが消化しにくい人は、牛乳やクリーム入りのコーヒーを飲むと便意が現れます。台湾の露店で使っている氷に「衛生上の問題」がある場合は、飲むとすぐトイレに行きたくなりますが、これは別の意味で避けるべきことです。

牛乳やクリーム、砂糖や氷の入ったコーヒーを飲むと、トイレに行きたくなることもあります。(Shutterstock)

 

排便を助ける6つの方法

結論として、腸が敏感な人は、便秘など腸の問題の解決法を「薬代わりのコーヒー」に求めることはできません。

呉文傑氏は、敏感な体質の人がコーヒーを避けるべき理由として、「カフェインの過剰摂取は、不安な人をもっと不安にしてしまいます」と注意を促します。

腸が敏感であるなしに関わらず、排便を促す自然療法はいくつかありますので、試してみることをお薦めします。。

1、姿勢を変えてみる

洋式トイレの左右に「小さな足台」を置き、排便時に膝がおへそより少し高くなるようにします。和式トイレに近い姿勢になりますが、体重は便座のほうにかかりますので、膝が痛くなることはありません。

この姿勢は直腸括約筋をリラックスさせ、下腹部の筋肉に力を入れることができますので、排便を楽にすることができます。

2、リラックスする

自分の部屋で快適に過ごしているようにトイレの個室にもゆったりした音楽を流すと、気分がリラックスします。温水便座がついている場合は、排便前に温水で肛門のまわりを洗浄すると、肛門の弛緩がすすみ、排便が一層楽になります。

3、水分食物繊維を十分に摂る

砂糖の入っていない白湯や温水を飲んで、水分を十分に補給します。

また、食物繊維を多く摂取すると便通がよくなります。食物繊維は、野菜を主な源としてください。果物も良いのですが、果物の食べ過ぎによる糖分過多は避けるべきです。

4、排便時間を一定にする

朝、出勤前にトイレに行くなど、毎日の排便時間をある程度固定しておくと、時間を逃さずに排便できるため、お通じがスムーズになります。

5、規則正しい運動

適度な運動習慣をつけることで腸の動きが活発になります。また、下腹部の筋力も衰えないので、排便時に無理なく力が入れられます。

6、肛門を指で刺激する

ひどい便秘で排便が困難である場合は、手袋をはめた指先で、肛門とその周囲を圧迫することで排便を促すことができます。

以上のような自然療法を試してみて、それでも排便が困難である場合は、内服薬や浣腸剤の使用も考えられます。ただし、重大な病気が隠れている可能性もあるので、薬の使用については事前に医師に相談することをお勧めします。

(翻訳編集・鳥飼聡)

蘇冠米