ご存知ですか? 生の鶏肉は洗わないほうがよい

新鮮な鶏肉でおいしい家庭料理を作ろうと思っているあなた。肉からドリップ(組織液)が出ていたりすると洗ってから調理することもあるのではないでしょうか。しかし生の鶏肉を水で洗うのは、キッチンのシンクで一番やってはいけないことです。

実際、この考えは非常に良くないもので、NHS(National Health Service)はこの習慣について、「カンピロバクター菌による食中毒のリスクを高める」と公開警告を出しているほどです。

鶏肉はタンパク源として人気があります。しかし、生の鶏肉はサルモネラ菌やカンピロバクターなどの食中毒菌に汚染されている可能性があります。

鶏肉を洗うとき、シンクや容器に水を張って洗うのではなく、水道水で洗う方が多いのではないでしょうか。鶏肉を洗ったときの水しぶきは、キッチンカウンターに飛び散りやすく、食器や他の食品を汚染する可能性があります。水しぶきはシンクの前方50cm、側方70cmまで届きます。取り扱いを誤ると、家の中で最も汚れている場所がさらに汚れたり、食中毒の原因になったりします。

米国疾病対策予防センターでは、生の鶏肉を洗わないことを推奨しています。鶏肉は中までしっかり火を通すことで、生や加熱不足の肉を食べたことによる食中毒を防ぐことができます。そこで、肉用温度計を使って、鶏肉の内部温度が華氏165度(摂氏約74度)に達するのを確認しましょう。

CDCはまた、鶏肉を扱う前と後に、温かい石鹸水で手を洗うことを推奨しています。調理後は、雑菌の繁殖を防ぐため、必ずキッチンの作業場を十分に清掃してください。鶏肉や七面鳥などの肉類の最適な調理法を探すと同時に、こうした悪い調理習慣もすぐに改めるべきです。

(翻訳・井田千景)