【遠見快評】「銃規制」と「中絶権」を覆した米最高裁、伝統への回帰の兆しか

米最高裁は最近、ニューヨーク州の銃規制に関する法律を「違憲」とし、さらに人工中絶の権利を認めた約50年前の判決も覆しました。米国に伝統への回帰の兆しが見え始めているようです。今日はこれらの象徴性のある重大判決と、それが米国に与える影響などについてお話ししたいと思います。

銃規制、人工中絶という重大な2つの米最高裁の判断は、米国にとって伝統回帰の始まりであることを示す重要な節目の一つです。そして、もっと重要なのは、私たちは改めて「生命とは何か、生命の持つ権利とは何か」ということについて考えさせられたことです。