インド市場は中国の代わりとなれるのだろうか。写真はインド・チェンナイの宝石売り場 (Photo by Arun SANKAR / AFP) (Photo by ARUN SANKAR/AFP via Getty Images)

「硬いクルミ」のインド市場 中国に代わる成長エンジンとなりうるのか

かつて外資系企業がこぞって参入した中国市場は、ゼロコロナ政策に代表される中国共産党の高圧的な政策により輝きを失っている。では、外資が割り入りがたい「硬いクルミ」と例えられるインド市場は、中国に代わってアジア経済の成長エンジンとなりうるのだろうか。

米国のバイデン大統領は5月23日、インド太平洋経済枠組み(IPEF)を発足させた。同協定は「インド太平洋地域の経済の強靱性、持続可能性、包摂性、経済成長、公平性、競争力を高めること」を目的とする。新しい枠組みのメンバー国には、日本、韓国、オーストラリア、シンガポールなどに加え、急速な経済成長を遂げるインドも含まれている。

米国商務部のレモンド長官はIPEFの発足について「ますます多くの企業が中国以外の選択肢を探し始めるにつれて、インド太平洋枠組みに参加する国々は米国企業にとってより信頼できるパートナーとなるだろう」と述べた。確かにレイモンド氏の言う通りだ。

▶ 続きを読む
関連記事
世界保健機関(WHO)のパンデミック対策の目玉として鳴り物入りで進められてきた「パンデミック協定」の最終合意が、またも合意不達のまま延期となった。この事は何を意味するのか
日本の象徴である富士山の山頂で、中国人観光客が突然、中国国旗を振りかざした。これに対してアメリカ海兵隊員と推測される人物が日本国旗を振り返した事がXで議論を読んでいる。この出来事から現代中国人の言動に大きな影響を与えている中国共産党文化の毒素が現れている
IMFが中国経済の危機を分析。共産主義の統制が壁となり、国民の消費が進まない歪んだ構造を指摘しています。なぜハイテク投資ばかりで生活が楽にならないのか? 中国が抱える「イデオロギーと経済」の矛盾を解説
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす
米国の軍事行動によりイランが経済的・軍事的に窮地に立つ今、中東から中国・ロシアに至る世界の勢力均衡が変化している。同盟国欧州の非協力的態度を批判しつつ、トランプ政権による戦略的勝利の兆しを論じる