バイデン米大統領は4日の独立記念日にホワイトハウスで演説し、自由が攻撃されていると述べ、原則に基いた愛国心を持つよう国民に呼びかけた。写真は、2022年7月4日にホワイトハウスで演説する同大統領(右)。(2022年 ロイター/Tom Brenner)

米大統領「自由が攻撃されている」、独立記念日に演説

[ワシントン 4日 ロイター] – バイデン米大統領は4日の独立記念日ホワイトハウスで演説し、自由が攻撃されていると述べ、原則に基いた愛国心を持つよう国民に呼びかけた。経済的な課題や国家の分裂にも言及した。

バイデン氏は「われわれは最悪の危機の底から常に高みに上り詰めてきた。過去にも試され、現在も試されているが失敗したことはない。それはこの国を定義する中核的な信念と約束に背を向けたことがないからだ」と語った。

また「米経済は成長しているが痛みを伴う。自由が国内外で攻撃を受けている」と指摘。国内の分裂に触れた上で国民に結束を促した。

「われわれは分裂よりも結束の方が強いと確信している」と述べた。

人工妊娠中絶を憲法上の権利と認める1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆した最近の連邦最高裁判断などに触れたとみられる。

また、この日には中西部イリノイ州シカゴ郊外で独立記念日を祝うパレード中に銃撃事件が発生し6人が死亡、子どもを含む少なくとも36人が負傷した。

関連記事
米オハイオ州に住む61歳の女性が2021年1月6日に行った行為に対する重罪で有罪判決を受けたと、検察が4月29 […]
アメリカ最高裁のトーマス判事が、トランプ前大統領の弁護団に、特別検察官ジャック・スミスが大統領に対する起訴権限に異議を唱えたかどうかを問いただした。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
トランプ前米大統領は11月の大統領選に勝利すれば、不法入国した移民を収容する施設を国内に建設することを排除しないと明らかにした。米紙タイムが30日、インタビュー記事を掲載した。