米国防総省は13日、防衛機器大手ロッキード・マーチンの極超音速ミサイル2発の発射実験に成功したと発表した。写真は空中発射型即応兵器(ARRW)を積んだB─52H爆撃機。カリフォルニア州で5月撮影(2022年 ロイター/U.S. Air Force/Matt Williams)

米、ロッキード製極超音速ミサイルの実験に成功

[ワシントン 13日 ロイター] – 米国防総省は13日、防衛機器大手ロッキード・マーチン極超音速ミサイル2発の発射実験に成功したと発表した。極超音速兵器を巡ってはロシアと中国が独自の開発で先行しているという懸念が高まっている。

米空軍は、12日にカリフォルニア州沖で空中発射型即応兵器(ARRW)の実験に成功したことを確認した。ロイターは先にB─52H爆撃機が同兵器を発射したと報じていた。

ロッキードは今回の実験について「ARRWが極超音速に達し、それに耐えられることが実証されたほか、今後の実験に重要なデータを収集し、航空機からの安全な切り離しが可能なことが確認された」と述べた。

空軍当局者は「これで一連のブースター実験が終了し、年内にオールアップラウンドの実験に進む準備が整った」と述べた。

オールアップラウンドにはブースターと弾頭が含まれる。

関連記事
豪州戦略政策研究所の最新報告によると、中国共産党(中共)は、世界で人気のアプリを介して、外国人ユーザーのデータを収集し、世界の情報環境に変革をもたらし、海外での宣伝活動の影響力を増しているという。
米空軍は、5千機以上の航空機を擁し、世界最強の空軍戦力を保持している。最新の第五世代戦闘機を含むこの圧倒的なア […]
米国防総省は3月12日、台湾向け「スカイガーディアン」無人機4機の製造を目的とした契約が、ジェネラル・アトミックスと締結されたと発表した。
3月9日、米空軍は「F-35Aステルス戦闘機が、B61-12戦術核弾頭の搭載が可能な認証を受けた」と発表。同機は世界初の核弾頭を搭載できるステルス戦闘機となった。
米国の第五世代戦闘機であるF-35「ライトニングII」は、先進的なステルス技術を先端的で機動性の高い超音速戦闘機に統合し、パイロットに前例のない状況認識能力と比類なき殺傷能力および生存能力を提供している。海軍のパイロットは、F-35戦闘機は映画『トップガン:マーヴェリック』を退屈なものにしてしまうと述べている。