NATOのストルテンベルグ事務総長は、ウクライナでの戦争は欧州に第二次世界大戦以降で最も危険な状況をもたらしており、ロシアの勝利を許してはならないと述べた。3月1日撮影されたNATOとロシアの国旗(2022年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

欧州は第二次大戦後で最も危険、ウクライナ戦争で=NATO

[ウトヤ島(ノルウェー) 4日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)ストルテンベルグ事務総長は4日、ウクライナでの戦争は欧州に第二次世界大戦以降で最も危険な状況をもたらしており、ロシアの勝利を許してはならないと述べた。

その上で、ロシアの勝利を阻止するためにNATOおよびその加盟国は今後、長期にわたりウクライナに軍事支援などをし続ける必要があるかもしれないと語った。

講演で「この種の攻撃的な政策が成功しないことはわれわれの利益となる」と指摘。「ウクライナで起きていることはひどいことだが、ロシアとNATOの間で戦争が起きれば、一段と悪化する」とした。

また、ロシアの「特別軍事作戦」は現在の世界秩序に対する攻撃とし、NATOは戦争拡大を防ぐ必要があると強調。「第二次世界大戦以来、欧州で最も危険な状況だ。プーチン大統領がジョージア(グルジア)やモルドバ、ウクライナにしたようなことをNATO加盟国にすれば、NATO全体が直ちに関与することになる」とした。

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