習近平 情報と決定ミス 揺らぐ「一つの中国」という核心的価値【横河観点】
横河観点
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中共の反応から見ると、ペロシ氏の訪台の重要な成果の一つは、米国が実際に「一つの中国」の問題における中共の発言権を破ったことです。数年前、私は台湾海峽問題で西側諸国が発言権を中共に渡し、中共に勝手にレッドラインを引かせたと話しました。ここ数年、米国をはじめとする西側諸国は、ようやくこの点に気づき始め、米国の「一つの中国政策」が「台湾関係法」「三つの共同コミュニケ」「6つの保証」であるという独自の定義ができつつあります。

私は、今回、習近平氏はペロシ氏に対しても重大な判断ミスを犯したと思います。特にペロシ氏が台湾に行く前に、中共は非常に激しい口調で脅迫したため、ペロシ氏が最後の瞬間にひるむことを確信したのでしょう。もちろんこれは中共がバイデン政権が弱いと判定したことと関係があるかもしれません。確かにトランプ時代には中共にはこのリスクを冒す勇気がありませんでした。

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