高市早苗・経済安全保障相は10日夜の就任会見で、安全保障に関わる機密などを取り扱う関係者の適性を評価し、情報にアクセスできる資格を与える制度「セキュリティ・クリアランス」を含め、スピード感を持って課題に取り組む考えを示した。写真は写真撮影に臨む高市氏(中央)ら岸田改造内閣の閣僚。8月10日、首相公邸で撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)

スピード感持ち取り組むと高市経済安保相、機密資格制度に意欲

[東京 10日 ロイター] – 高市早苗経済安全保障相は10日夜の就任会見で、安全保障に関わる機密などを取り扱う関係者の適性を評価し、情報にアクセスできる資格を与える制度「セキュリティ・クリアランス」を含め、スピード感を持って課題に取り組む考えを示した。

高市氏は「セキュリティ・クリアランスは非常に重要だと考えている。なんとしても盛り込みたいという強い思いだ」と発言し、5月に成立した経済安保推進法を改正していく考えを示唆した。

また、同推進法について、この法律で定められた制度の円滑、かつ実効的な実施へ確実に準備を進めるとした。

一方、旧統一教会との関係については、約20年前に関連する雑誌で対談が掲載されたことを明らかにした。この雑誌が、旧統一教会と関わりがあることを知らなかったと説明した上で、大変申し訳なく、お詫びを申し上げると発言。今後、様々なメディアから取材を受ける場合、バックグラウンドを調べることを約束すると述べた。

また、自身が承知している限りでは、選挙応援や資金提供を受けたことはなく、行事に出席したこともないと説明した。

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