中露の駆け引き なぜ習氏はプーチン氏との会談を急ぐのか?【世界の十字路】

ロシアは最近、欧米が対露制裁を解除しない限り、天然ガスの供給を再開しないと宣言しました。ロシア産エネルギーを武器に欧州各国に揺さぶりを掛けるプーチン大統領は今月15日~16日にウズベキスタンで中国の習近平国家と面会を行う予定です。この二人が企んでいる大いなる賭けとはいったい何なのか?この会談でウクライナや台湾海峡の情勢は変わるのか、といったテーマについて今日は分析したいと思います。

習近平氏は10月中旬に共産党大会の開催を控えており、本人の再選確定前の重要なタイミングです。なぜこのタイミングでプーチン氏と会談をするのか?と疑問に思った方もいることでしょう。さらに、中共は過激な戦狼外交や台湾海峡での軍事演習などで、すでに世界から孤立している中、ウクライナ侵攻で国際社会から制裁対象となっているプーチン氏と会うことで、中共自身も非難の的になることについて恐れていないのでしょうか?

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