時空が変わっても、一瞬は永遠に続く

永久は決して時間や空間によって定義されるものではなく、時間の長さは永久ではないのです。 しかし、瞬間の一念が永遠の物語を結論付けます。

2022年の神韻のプログラム「一日三百年」が深く記憶に残っています。この物語にはある素敵な女の子が登場します。その子は、現代の流行を追いかける少女と同じように、モダンダンスを踊り、友達と一緒にポーズをして写真を撮るのが大好きです。ある日、女の子はリアルな夢をきっかけに、遥か昔、300年前の清朝にタイムスリップしてしまいます。そこで女の子は、上品な少年に一目ぼれし、それぞれ大切なもの、彼は扇子を、女の子は首飾りを交換しました。

しかし、別れて間もなく、悪逆無道なボスの屈辱に耐えかねた女の子は川に飛び込んで亡くなってしまいました。 そこへやってきた少年は、ボスを殺してしまい、崖から飛び降りることを余儀なくされました。

幸いなことに、鳥のさえずり、仙人の音楽、美しい少女たちが軽快に踊る中、道教の僧侶が少年を迎えてくれたのです。 道教の僧侶は美しい少女たちを指差して、少年を残すよういいます。そう、そこはまるで別世界のような、世の中の心配事をすべて忘れてしまうような、ゆったりとした時間が流れる神の世界だったのです。 しかし、少年は迷わず首にぶら下げた愛の印となった首飾りに触れ、すでに意中の人がいるので、長居はしたくないと道士に誠心誠意告げました。

道教の僧侶は瞬時に彼を現実の世界に連れ去り、300年の歳月が流れたことを告げました。 近代都市を旅する清朝の美少年は、首飾りをくれた女の子を探し続けました。

扇子、首飾り、時空が変わり、浮世が変わっても、本来の純粋な心が染まることはないのです。再会しても、初めて会った時と変わらない心のときめきを感じるのです。この絆を可能にするのは、互いの変わらぬ心、それも、ほんの一瞬だけのものです。

伝統文化の中には、約束を守り、誠実であり続けることをテーマにした物語が多く存在します。 そんな崇高な人格と節操を思うと、清々しい気持ちになります。 伝統文化は、人を本来の心に呼び戻すことができ、まさに心を揺さぶり、憧れを抱かせるものなのかもしれません。

神韻は毎年、新しいプログラムを用意しています。 多くの素晴らしいプログラムは、観た後に忘れられない、長く残り、人の心と魂に触れる深い意味合いを持つものです。 神韻作品shenyuncreations.com)が、再びそれらの優れたプログラムを復活させ、神韻文化がもたらす心と体の浄化を体験することを願っています。

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(翻訳編集:李明月)

小山