日本の研究者は、最も効果的に泣いている赤ちゃんをなだめる方法を発見しました。泣いている赤ちゃんの写真。(Shutterstock)

科学者が見つけた 泣いている赤ちゃんをなだめる最も効果的な方法

多くの新米の父親や母親にとって、赤ちゃんをなだめるのは一苦労ですよね。特に夜泣きの場合、赤ちゃんがどうして泣いているのか、どうしたら泣き止んでくれるのかが分からないことがほとんどです。そこである研究者が発見した、泣いている赤ちゃんをなだめる最善の方法を紹介します。少しでも皆さんのお役に立てたら光栄です。

研究者はビデオ撮影と心臓の鼓動を監視することで4つの慰め方法の効果を確認しました。

(1)赤ちゃんを抱いて座る

(2)赤ちゃんを抱いて歩く

(3)ベビーベッドに寝かせる

(4)ゆりかごや折り畳み式ベビーカーを押して体を揺らす

その結果、赤ちゃんの体が動く時だけ、彼らは泣き止むことが分かりました。したがって、上記の4つの方法のうち、 (2)と(4)だけが効果がありました。

『現代生物学』 (Current Biology)誌に掲載された研究報告によると、約5分間抱かれて歩き回ったすべての赤ちゃんが泣き止み、そのうち半分ほどは眠っていました。

しかし、赤ちゃんが眠れば大丈夫なわけではありませんでした。赤ちゃんがベッドに戻された後、約3分の1がすぐに目覚めたのです。研究者は赤ちゃんの心拍モニタリングデータを確認しました。すると、両親が赤ちゃんをベッドに戻した後、心臓の鼓動が時々、赤ちゃんを起こしてしまうほどの速度になることが分かりました。赤ちゃんを起こさないようにそっと寝かせても同じ結果でした。

しかし、両親が赤ちゃんを抱いて5分間歩き回った後、まず赤ちゃんを抱きしめて5分から8分間座って、深い睡眠をとった後、ベッドに戻すと、すぐに目が覚めませんでした。

そのため、研究者は、泣いている赤ちゃんに対して、両親はまず彼らを5分間抱きしめて歩き回ったほうが良いと提案しています。突然止まったり、方向を変えたりしないで、彼らを抱きしめて5分から8分間座ってから、ベッドに戻します。これは赤ちゃんをなだめる最も効果的な方法でした。

日本理化学研究所、脳神経科学研究センターの研究員、黒田公美(くろだ くみ)氏は「特に夜間、(赤ちゃんが)過度に泣くと、それは両親が受けるストレスの主な原因になる」と述べました。

もし、あなたが赤ちゃんの泣くことについて心配しているのなら、その前にこの方法を試してみてはいかがでしょうか。

(翻訳編集・金水静)

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