英国の孔子学院は「中国のプロパガンダ機関」=報告書
英国の大学に設置されている大半の孔子学院が「言語と文化」教育から逸脱し、政治的なロビー活動や技術提携の促進を行なっていることが、英シンクタンク「ヘンリー・ジャクソン・ソサエティ」の報告書で明らかになった。「孔子学院ほど、英国社会に深く浸透している中国国家組織はない」と警鐘を鳴らした。
孔子学院は中国政府が出資し、世界160の国と地域で500カ所以上設置されている。近年は中国共産党の国際的な影響力拡大を手伝う組織として警戒され、欧米では閉鎖が相次ぐ。日本では、早稲田大学や立命館大学など14の私立大学に設置されている。
ヘンリー・ジャクソン・ソサエティの報告書によると、英国にある30校の孔子学院のうち、本来の中国文化教育に専念しているのは4校のみだった。大半は、プロパガンダの拡散や英国における中国理解に影響を及ぼすことなどに従事していたという。
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