松野博一官房長官は2日午前の会見で、北朝鮮による複数の弾道ミサイル発射について、「一部のミサイルが北方限界線を越えて飛翔しており、地域の緊張を著しく高める」と述べた。資料写真、2021年10月(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

北朝鮮のミサイル、北方限界線越え飛翔 地域の緊張著しく高める=松野官房長官

[東京 2日 ロイター] – 松野博一官房長官は2日午前の会見で、北朝鮮による複数の弾道ミサイル発射について、「一部のミサイルが北方限界線を越えて飛翔しており、地域の緊張を著しく高める」と述べた。

ミサイル発射を受け、政府は情報を集約するとともに、更なる事実関係の確認・分析を行ったとし、「北朝鮮による更なる弾道ミサイルの発射に備え、情報収集、警戒・監視にあたる」と述べた。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が2日未明、朴正天朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長による米韓合同訓練を非難した談話を報じたことについては、談話の内容の逐一や一連の弾道ミサイル発射の意図、北朝鮮の今後の動向について断定的に答えることは差し控えるとした。

その上で、政府としては今後、北朝鮮が核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性はあるとし、引き続き「米国等とも緊密に連携しつつ、必要な情報の収集・分析および警戒・監視に全力を挙げていく」と語った。さらに「北朝鮮の完全な非核化に向け、日米韓で緊密に連携していく」とも話した。

北朝鮮はこの日、少なくとも2発の弾道ミサイルを東と南東方向に発射した。防衛省によると、落下したのは日本の排他的経済水域(EEZ)外で、変則軌道で飛行した可能性もある。

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