11月3日韓国ソウルで、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射について報じる韓国のテレビ番組をうつすスクリーン(Photo by Jung Yeon-je / AFP) (Photo by JUNG YEON-JE/AFP via Getty Images)

北朝鮮、長距離弾道ミサイルなど3発発射 防衛相「日本列島越えず上空で消失」

北朝鮮が3日朝に発射した弾道ミサイルについて、浜田防衛相は同日の会見で、ミサイルは日本列島を越えず、日本海上空で消失したことが確認されたと述べた。韓国側の発表によれば、北朝鮮は平壌から長距離弾道ミサイル1発、平安南道から短距離ミサイル2発をそれぞれ日本海に向けて発射した。

ミサイルが日本上空を超えて飛翔する可能性があることから、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を使用し宮城県、山形県、新潟県に避難指示を出し、建物や地下など避難するよう呼びかけた。

北朝鮮のミサイル発射を受けて、岸田首相は、落下物による被害確認や、継続した情報収集・分析を徹底し、米韓と連携して適切な対応をとるよう指示した。同時に、相次ぐミサイル発射を厳しく非難した。

米韓両軍は10月31日から11月4日にかけて大規模な軍事演習「ビジラント・ストーム」を実施し、数千人の兵員と軍用機240機を投入している。北朝鮮はこれに強く反発している。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日の会見で、北朝鮮はロシアに対して弾薬を「相当数」密かに供給しているとの情報があると述べた。

国際シンクタンクの経済平和研究所は2021年度「世界平和度指数(GPI)」報告書のなかで、北朝鮮の国内総生産(GDP)に占める軍事費の割合は24%で、調査対象国・地域のうち最も高いと指摘した。

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