米アップルのサプライヤーである台湾・鴻海精密工業は6日、中国河南省鄭州工場で新型コロナウイルスの感染抑制策として、勤務している従業員全員を3つの寮に移すなど新たな措置を導入すると明らかにした。写真は、2017年5月9日に中国の李克強首相が同工場を訪れた際の様子。(2022年 ロイター/ China Daily/via REUTERS)

鴻海、中国鄭州工場で新たなコロナ抑制策 寮の使用など制限

[上海 7日 ロイター] – 米アップルのサプライヤーである台湾・鴻海精密工業は6日、中国河南省鄭州工場で新型コロナウイルスの感染抑制策として、勤務している従業員全員を3つの寮に移すなど新たな措置を導入すると明らかにした。

対話アプリ「微信ウィーチャット)」に掲載した声明で、勤務している従業員は全員、寮と工場エリアの間のみ移動できる「ポイント・トゥ・ポイント」システムに従う必要があると説明。

他の8つの寮については、従業員が中に入ることはできるものの、外に出ることはできないとした。

新たな措置は政府の要請を受けたもので、従業員に「安全で衛生的な寮のエリアを提供し、コロナ感染リスクを効果的に管理する」ためだと述べた。

鴻海は、コロナ対策下での待遇や規定などを巡る不満の声を受け、従業員の維持や施設内の緊張緩和に取り組んでいる。工場を去る動きも一部で出ており、鴻海は従業員をつなぎとめるためボーナスを増やしている。

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