11月17日、米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は、上院の委員会で、中国政府が法的に認められない「警察署」を米国の都市に設置し、影響力工作を展開する可能性があることを深く懸念していると述べた(2022年 ロイター/Amanda Andrade-Rhoades)

FBI長官、米都市での中国「警察署」設置に懸念表明

[ワシントン 17日 ロイター] – 米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は17日、上院の委員会で、中国政府が法的に認められない「警察署」を米国の都市に設置し、影響力工作を展開する可能性があることを深く懸念していると述べた。

欧州の人権団体、セーフガード・ディフェンダーズは9月に出した報告書で、ニューヨークを含む世界の主要都市に数十の中国警察署があると明らかにしていた。

報告書は、海外に住む中国人やその親族を中国で刑事罰に問うために帰国を促す取り組みの一環だとしており、対外的な世論工作を担う中国共産党の「中央統一戦線工作部」の活動とも関連しているとした。

レイ氏は「警察署」の存在は把握しており「非常に懸念している」と述べた。中国警察が適切な連携なしに、ニューヨークなどで駐在所を構えるのは「言語道断」で、「主権を侵害し、標準的な司法および法執行の協力プロセスを回避している」と批判した。

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