2022年11月27日、北京で行われたゼロコロナ対策に対する抗議デモで、白い紙を掲げて行進する参加者たち (Kevin Frayer/Getty Images)

「弾圧なら重大な結果招く」超党派の米上院議員42人が中国大使館に書簡 

超党派の米上院議員42人は1日、在米中国大使館に書簡を送り、中国で広がっている抗議活動に対する中国当局の暴力的な弾圧は、米中関係に「重大な結果」をもたらすと警告した。

議員らは書簡のなかで、「1989年の天安門事件で中国共産党と人民解放軍は平和的に抗議する中国人学生を暴力的に弾圧し」多数の死傷者を出したと指摘。「自由を求める平和的なデモ参加者に対して、再び暴力的な弾圧を行わないよう、最も強い言葉で警告する」と述べた。

中国では11月下旬、厳しい行動制限を強いるゼロコロナ政策めぐって首都・北京や上海などで抗議デモが行われた。参加者は「共産党は退陣せよ!」「自由がほしい!」などと訴え、デモ隊と警察が衝突する場面も見られた。

書簡を共同提出したダン・サリバン議員は、自身のホームページで「米国上院は、中国国民や台湾が共産主義国の横暴に脅かされているとき声を上げてきた」と強調した。今回も「自由を求めて命がけで戦っている勇気ある平和的なデモ参加者のために立ち上がる」と支持を示した。

ジェフ・マークリー議員も「表現・集会の自由は、国際法の下で保護されている基本的な権利」だとし、中国当局の抑圧は許されるものではないと述べた。

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