12月2日、新型コロナを徹底的に封じ込めるゼロコロナは習近平国家主席の看板政策だが、国民の間で賛否は大きく分かれている。北京で撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

焦点:ゼロコロナで分断進む中国世論、根強い規制緩和への懸念

[上海 2日 ロイター] – 中国・上海市に住む20代半ばのサミュエル・レンさんは、ゼロコロナ政策に嫌気が差している。

「オミクロンは脅威じゃない。ただの風邪みたいなものだ」と語り、新型コロナウィルス封じ込めのために続いているロックダウン(封鎖)を「ばかげている」と切って捨てた。

だが、心臓病と高血圧を患う上海市民ツァイ・シーユーさん(70)は、そうした不満を聞いてゼロコロナ政策への支持を変えることはない。1人でも感染者が出るのを黙認すれば「この疫病は必ず盛り返す」と感じており、「しばらくすれば消えてしまう風邪とは違う」と反論した。

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