ノルウェー難民評議会(NRC)のヤン・エゲランド事務局長は12日、今冬はウクライナから「生活不能」な状況を逃れて新たに数十万人規模の難民が欧州に流入するとの見通しを示した。キーウ市内で同日撮影(2022年 ロイター/Gleb Garanich)

欧州へのウクライナ難民、今冬に数十万人増加か=ノルウェー機関

[ジュネーブ 12日 ロイター] – ノルウェー難民評議会(NRC)のヤン・エゲランド事務局長は12日、今冬はウクライナから「生活不能」な状況を逃れて新たに数十万人規模の難民が欧州に流入するとの見通しを示した。

ウクライナでは、ロシアによる電力インフラ攻撃で、気温低下の中数百万人が暖房も清潔な水も電力もない状態に置かれている。

エゲランド氏は今月ウクライナを訪問。ロイターとの電話で、「何人になるかは誰にも分からないが、民間施設に対する凄惨かつ違法な爆撃であまりに多くの場所が生活できない状態となっており、数十万人規模の人々が国外に脱出するだろう。それにより欧州の危機が悪化し、世界の他の地域の危機にも影響することを懸念している」と述べた。

国連によると、ウクライナの人口の40%に相当する1800万人余りが支援に依存しているほか、780万人が出国して欧州に逃れている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の広報担当者はロイターへの電子メールで、ここ数週間に「大幅な越境増加を示すデータはまだ見られない」としながらも、ルーマニアやポーランドなどの近隣諸国は小幅な増加を報告していると説明した。

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