王子駅の方向へ、大きく曲がりながら下る飛鳥大坂(大紀元)

飛鳥大坂 徳川吉宗の心意気が開いた桜の名所【坂のある風景】

「飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)の里を置きて去(い)なば君が辺(あたり)は見えずかもあらむ」。

『万葉集』に見られる一首である。作者は持統帝とも言われるが、はっきりしない。

歌意は「飛ぶ鳥が、明日香の里を後にして去っていったなら、もう君のいる辺りを見ることができなくなるのでしょうか」。藤原京から平城京へ遷都(710)するに当たり、その故地である明日香の里を振り返り、懐かしく眺めながら詠んだ歌らしい。

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