12月21日、インドネシアのジョコ大統領(写真)は、アルミニウムの主な原材料であるボーキサイトの輸出を2023年6月から禁止すると発表した。写真は11月バリ島での代表撮影(2022年/ロイター)

インドネシア、ボーキサイトの禁輸措置を発表 23年6月から

[ジャカルタ 21日 ロイター] – インドネシアのジョコ大統領は21日、アルミニウムの主な原材料であるボーキサイトの輸出を2023年6月から禁止すると発表した。

国内の製錬業界への投資を促すことが目的だと説明した。

大統領は同日の経済フォーラムで、コモディティー(商品)の追加禁輸措置を発表すると述べていた。

ニッケル鉱石の最大生産国であるインドネシアは20年1月、未加工の鉱石の禁輸措置を発表した。これを受けて中国を中心に外資によるインドネシア国内の精錬所建設が進んだ。

大統領はニッケル鉱石の禁輸措置について、ニッケルベースの輸出バリューチェーン(価値連鎖)を高め、輸出全体を押し上げて経常収支改善に寄与したと述べ、その効果を強調していた。

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