鎌倉・報国寺の竹林(大紀元)

【花ごよみ】タケ

古典落語「竹の水仙」は、江戸時代の名匠・左甚五郎が主人公である。

 東海道の神奈川の宿。上方から流れてきた貧しい風体の男が、ある宿屋に泊まった。長逗留しながら大酒を飲むこの男が本当に金を持っているかどうか、宿の夫婦は気になってたまらない。

ついに本人に尋ねると「金は一銭もない」。あきれ果てる夫婦に向かい、ならば宿賃の代わりにせよと「竹の水仙」を彫り上げる。

▶ 続きを読む
関連記事
「雪梅(せつばい)」と題する漢詩がある。南宋の詩人、方岳(ほうがく)の作である。  有梅無雪不精神、 […]
「山の赤松、海辺の黒松」というのは、だいぶ大雑把な言い方かもしれない。 いずれにせよ日本人が大好きな松は、一木 […]
垣根の垣根の曲がり角。たき火だたき火だ、落ち葉焚き。あたろうか、あたろうよ。北風ぴいぷう吹いている。 童謡『た […]
楓(カエデ)も紅葉(モミジ)も、植物の分類上は同じものであるらしい。葉の切れ込みが深いものがモミジ。浅いものが […]