1月13日、ベトナム政府は、国内を縦断する高速鉄道建設に関し、日本政府に支援を要請したと発表した。写真はベトナムのファム・ミン・チン首相。2019年11月に東京都内の首相官邸で代表撮影(2023年 ロイター)

ベトナム、日本政府に支援要請 大規模鉄道の建設検討

[ハノイ 14日 ロイター] – ベトナム政府は13日、国内を縦断する高速鉄道建設に関し、日本政府に支援を要請したと発表した。

ベトナム政府の声明によると、ファム・ミン・チン首相と日本の鈴木俊一財務相が同日、ハノイで会談。支援要請はこの中で行われた。

日本はベトナムにとって最大の公的開発援助国で、対外直接投資(FDI)の大きさでは3位。

ベトナム国営メディアによると、同国は最大648億ドル(約8兆3000億円)をかけて、全長1545キロメートルに及ぶ鉄道を建設することを検討している。

チン首相はまた、ベトナム中北部タインホア省のニソン製油所について、「出資比率の見直し」に関し、日本に支援を要請した。ベトナム政府は詳細を明らかにしていない。

ニソン製油所は、日本の出光興産クウェート石油公社がそれぞれ35.1%、ベトナム国有石油・ガス会社ペトロベトナムが25.1%、三井化学が4.7%保有している。生産能力は日量20万バレル。2022年の初めに原油調達の資金をめぐって株主の間で意見が対立。出光は当時、新規の資金支援を行う計画はないと説明していた。

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